カメラのレンズに生えるカビ
2021/09/25
こんにちは。
カビ取り名人の山崎です。
今回は、
「カメラのレンズに生えるカビ」についてお伝えしていきます。
最近は、
プロのカメラマンではなく、
一般の方でも高性能なカメラを持つ時代になりました。
以前のインスタントカメラのような
使い捨てのものではなく、
しっかりとしたメンテナンスをしていれば
何年にも渡って
使い続けられるような
高価なものを購入される方も多くいます。
そんな素晴らしいカメラを、
カビに浸食され、
ダメにしてしまうのは
すごくもったいないですよね?
カメラのメンテナンスは
様々なことがありますが
今回はレンズを侵食するカビの視点から
解説していきたいと思います。
カメラのレンズにカビが発生すると、
レンズの表面を蜘蛛の巣状に広がっていきます。
ですので、
その状態でレンズを覗くと、
白いモヤがかかったかのような写真になってしまいます。
レンズに発生するカビは、
好乾性もしくは耐乾性のカビといって
乾燥した環境でも
ほんの少しの水分があれば
ゆっくりではありますが
生育していける特性を持っています。
このような厄介な特性を
持っているカビですが、
生育がゆっくりなこともあり
早めに対処していけば何の問題もありません。
おさらいですが、
カビは基本的には無機物を
栄養源にすることはできません。
そして
カメラのレンズは無機物です。
ではレンズに生息するカビは何を栄養源に繁殖していくのか?
それは、
レンズ表面に付着している
ホコリなどを栄養源に生育していきます。
そのためアルコール等で
定期的に拭き掃除をすることで
カビは簡単に除去することができ
対処していくことができます。
しかし厄介なのは、
レンズ表面に発生したカビを
長い期間放置した場合です。
カビの特性として、
カビがある程度生育すると
酸を分泌するようになります。
そうなると、
分泌された酸によって
レンズを溶かしてしまい
その場合、
傷として残ってしまうので
レンズを交換するしか方法が
なくなってしまいます。
そうなる前に、
定期的にレンズ表面を
アルコールなどで拭き掃除を
することが大切になってくるのです。
その他にできる予防策としては、
①湿気の多い部屋に保管しない。
②レンズの蓋を定期的に取り外す。
③定期的にズームリングを回して中の空気を循環させる。
などがあります。
余談ですが、
アメリカ軍もこのカビに苦しめられたと言われています。
アメリカ軍が南の方に展開し
いざ戦うぞ!
となった時に、
双眼鏡や銃のスコープなどが
白くかすみ
使い物にならなくなった自体が
発生したといいます。
その後調査をしたところ
それがカビだったとわかりました。
アメリカ軍も苦しめられたのですから
このカビは侮れませんよね、、、
せっかく高いお金を払って
購入したカメラを
長い間使えるように
こまめなお手入れも欠かさずにやっていきましょう!